大宇宙と一体化した禅の「究極のリラクゼーション」
サウナはこころのリラクゼーションをもたらし、こころという宇宙と対話できます。
(1)空海と宇宙
平安時代、真言密教を開いた弘法大師空海(774年~835年)は、「阿字観(あじかん)」瞑想法により「世界と自分は一つである」という
宇宙と一体になる宇宙観を実感することを密教の根本経典「大日経」で日本に伝えました。
呼吸に意識を集中させていく瞑想法で、一般的なヨガや禅と通じるものがあると言われています。
(2)禅の開祖
禅は、インドの国王の第三王子として生まれ、520年に中国に渡った菩提達磨によって中国禅宗が開かれました。
「だるま」さんとして達磨の座禅姿を模した置物としてもお馴染みの有名なインド人仏教僧です。
禅は、日本では、比叡山の最澄の天台仏教を学んだ栄西が南宋より禅宗・臨済禅を持ち帰り、1202年鎌倉幕府源頼家の外護 により京都に建仁寺を建立以後、
幕府や朝廷の庇護を受け禅宗・臨済宗の振興に努めたことで広がりました。
(3)道元の大宇宙
曹洞宗・曹洞禅の開祖である道元(1200年~2053年)は、師の明全を通じて栄西とは孫弟子の関係になりますが、
1212年比叡山に学び、1223年南宋に渡り、中国曹洞禅の天童如浄から「只管打座」の禅を1225年に受け継ぎました。
1244年越前に永平寺を開き、『正法眼蔵』を著し、和辻哲郎やスティーブ・ジョブズら後世に亘って影響を与えています。
禅宗が鎌倉・室町時代と武家社会に深く浸透したことでその後の武家作法や日本の精神文化に大きく影響を与えました。
「おもてなし」や「掃除の美学」等は現代の日本人になお受け継がれている禅の精神文化です。
1609年にガリレオが望遠鏡で月を観測し地動説を唱える前の科学的な宇宙観のない1200年代に
道元は、「自分(人間)=宇宙全体がこの宇宙の中の大切な一要素として有機的化学的変化を伴いながら、
この 世に出現した一つの命(有機体)として宇宙には不可欠のなくてはならない存在であり、
過去も未来も 自分の頭の中にしか存在せず、現在をしっかり生きることが大切である」という宇宙観を説いていたのでした。
すなわち、宇宙はビッグバンの塵に始まり、物質も精神も超新星爆発で再び宇宙の塵に戻るという現代科学が解明した宇宙観を道元は禅に見出していたのでした。
(4)ビッグバンストーリーの疑似体感
サウナのととのいは心身のととのいにあることから、「物質を知覚する五感」と「精神を知覚する第六感」のSENSE=感覚をコントロールすることにあります。
SENSE saunaが宇宙をテーマにしているのは、確かに、物質文明に身体のフィジカルなリラクゼーションを見出せますが、
究極のリラクゼーションは「こころのととのい」の精神文明にあることから、SENSE宇宙船pavilionで宇宙を旅する疑似体験を通じて
異次元・非日常の究極のリラックスに至っていただこうと思っています。
宇宙は138億年前のビッグバンに始まり、45億年前に太陽(サ室SUN」)が誕生し、そして私たちの地球と共に月(サ室「MOON」)も誕生しました。
私たちは太陽系第3惑星地球の大洋(サ室「OCEAN」)から生物となり、進化してヒトになり地球を支配し物質文明を謳歌しています。
進化したがゆえにこころの内面宇宙という精神文明の旅も同時にはじまったのでした。
こころという内面宇宙を座禅により大宇宙と一体化するこころの旅はサ室「ZEN」で向き合うことができます。
大宇宙と一体化した究極のリラクゼーションの旅は、「SUN」「OCEAN」「MOON」「ZEN」の4つの宇宙サ室キャビンだけでなく、
地球の3つの檜の水樽「WATERBARREL」に乗って見上げる星座(カシオペア・北極星・北斗七星)や3つのととのい衛星Satellite1,2、3を通じて
究極のリラクゼーションに至ることができます。
Satellite1にはヒーリング宇宙クラシックが流れ、永平寺の坐禅スペースを模した畳スペースがあり、
Satellite 2では無音でプロペラから流れるゆるやかな風の中で沈思黙考することができます。
Satellite 3ではSENSE宇宙船本船から宇宙パンツを履いて飛び出して、宇宙遊泳しながらサ室「MOON」に辿り着き、都会の喧騒から解放され、
TERRACE cafeで優雅なひとときを過ごせます。
SENSE宇宙船では、インフィニティーチェアでゆったり静かなととのい衛星となるように究極のリラックスをこころがけています。
さらに、SENSE café&bar(ととのいラウンジ)には、アミノ酸宇宙食をはじめ、冥王星、海王星、火星、水星、木星、金星、土星の7つの惑星名の
リラックス個室があり、お仕事等の宇宙通信ができる休憩個室としてご利用いただけます。
SENSE saunaではSENSE SPACESHIPでは、宇宙をテーマとした異次元・非日常のビッグバンのストーリーの疑似体感を通じて、
心身ともに究極のリラックスを楽しんでいただき、こころのととのいとして大宇宙と親和性のある禅ZENを取りあげさせていただいております。
また、SENSE saunaは「おもてなし」や「掃除の美学」等の禅の精神を実践に活かして皆様が究極のリラックスができるよう整えてまいります。
禅と脳科学
脳科学と禅(坐禅)のクロスオーバーについて、有田秀穂博士(東邦大学医学部生理学教授)は、脳にあるセロトニン神経が心を安定させクリアにする働きに注目しました。
禅や瞑想といった古来の身体技法、精神修養技法が素晴らしくセロトニン神経を活性化させるとの視点から、臨済宗妙心寺玄侑宗久住職の導きで、
瞑想、坐禅といった修行が脳にもたらす効果など禅の科学的分析から、心の問題・精神の問題・身体論等の研究が行なわれております。
また、1979年にマサチューセッツ大学医学部教授ジョン・カバット・ジンが提唱した 「マインドフルネスストレス低減法 (mindfulness-based stress reduction, MBSR) 」の理論で
禅の瞑想を用いた修行法から、宗教色を排除した一般人に取り組みやすいツールと して「マインドフルネス」として実践されておりGoogle社員5万人の10人に1人、
Appleや Yahoo等でもZENは世界に普及しています。
ただ、道元の一般人は悟らなくていいという言葉もありますし、座禅も椅子に座ってもできるとされており、
SENSE saunaでは坐禅にリラクゼーションの“ととのい“がある のではという仮説によるものです。
禅の道場でも普及でもなく、静かに心身を休めてリラックスしていただければと思っております。
禅の影響を受けた著名人と貢献
雑誌青踏を創刊した平塚雷鳥は1905年禅の存在を知り、「両忘庵」で禅の修行に励み「慧薫禅師」と
いう道号を授かりました。
「生きることは行動することである。ただ呼吸することではない」と実践を終生忘れなかったと言われます。
京セラ・第二電電(現KDDI)の創業者の稲盛和夫は1997年65歳の時に臨済宗円福寺で在家得度となり雲水と共に修行を重ねました。
セラミックはスペースシャトルの耐熱タイル等宇宙開発に欠かせない技術であり、「アメーバ経営」は経営実学としてミニプロフィットセンターの管理会計手法として
JAL
の経営再建にも貢献しました。どの宗教宗派に帰依せずPHP研究所を創設した松下幸之助と稲盛和夫
両者の共通点は人知を超えた「宇宙の意志」を信じていたことでした。
スティーブ・ジョブズは幼い時から日本の新版画(川瀬巴水)に興味を持ち、マッキントッシュのコンピ
ュータの美の原点となったと娘のリサ・ブレナン・ジョブズは語っています。
その後、禅の思想を学び石や砂で自然や宇宙を表現した枯山水の庭園の美(龍安寺)や細部に凝った目立たない本物を愛し、そのシンプルな日本の美がiPhoneにつながっていると言われます。
南禅寺界隈の高級別荘の野村別邸の碧雲荘を訪れて数寄屋造りと庭の美を堪能しましたが、道元の曹洞宗本山永平寺に行きたいという思いは病魔のために叶いませんでした。
オラクル創業者のラリー・エリソンもジョブズと同様に禅の影響を受けていました。
特に、日本庭園のような簡素な空間には脳をリラックスするための要素が揃っており、ジョブズも手にしなかった臨済宗南禅寺の数寄屋造りと大庭園の別荘「何有荘(かいうそう)」をラリー・エリソンは現在所有しています
。
筆者も何有荘の縁側から庭を愛で、庭で流しそうめんをして庭から五山の送り火や星空を眺めてリラ
ッ
クスした経験があり、
SENSE Saunaへ至る枯山水やZENのリラクゼーションのサウナを提案したのは
、都心で働く方々にひとときでも禅の宇宙観でリラックスいただけるのではないかとの思いからです。
デビットボウイも禅を愛し京都北山にある臨済宗正伝寺の比叡山を借景にした庭園の静寂を愛していました。
デビットボウイは、東ドイツのパンクのゴッドマザーの異名をとるニーナハーゲンにベルリンの壁を越えて影響を与えていました。
ニーナハーゲンの「カラーフィルムを忘れたのね」は民主主義
を忘れた東ドイツを揶揄するものでした。
メルケル首相が退任式で選んだ曲がこの曲で、物理学者メルケルがサウナでととのえた後のベルリンの壁を越え、統一ドイツ首相への政治家へ転身したその青春のハイライトの曲だったのでした。